ラムサール条約とは Ramsar Convention
ラムサール条約(正式名称:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)は、埋め立てや開発などにより、世界中で湿地が失われていく中、水鳥をはじめとした湿地の生態系の保全と人間の利益として湿地の恵みを持続的に利用すること(ワイズユース)を目的に制定された条約です。
2022年現在、国内では53カ所がラムサール条約の登録湿地となっています。
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肥前鹿島干潟 Hizen Kashima-higata
登録年月日 | 2015年5月29日 |
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面積 | 57ha |
所在地 | 佐賀県鹿島市 |
座標 | 北緯33度6分・東経130度7分 |
標高 | -2.5~1m |
国際登録基準 | 2・4・6 |
保護の制度 | 国指定肥前鹿島干潟鳥獣保護区 肥前鹿島干潟特別保護地区 |
概要
肥前鹿島干潟は、佐賀県南部の有明海西岸に位置し、塩田川、鹿島川の河口と海岸に発達する干潟です。
干潟にはムツゴロウやワラスボなど有明海特有の生き物が生息しています。また、秋から春にかけてズグロカモメやチュウシャクシギ等のシギ・チドリ類が渡来し、東アジア地域における重要な渡りの中継地となっています。
このような有明海の恵みを受け、共に生きる中で、ムツ掛け漁などの独特の漁業が発達し、伝統漁として受け継がれてきました。
その他にも、干潟体験のように直接干潟に入って豊かな自然を楽しむなど、有明海の恵みと私たちの生活は深くかかわり合っています。
特徴
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01干満差6m
有明海は最大で約6m干満差がありますが、肥前鹿島干潟も、干潮時には水際が見えなくなるほど沖合数キロメートルにわたって干潟が広がります。
この干満と澪筋が織りなす美しさは、有明海の原風景として、人々に感動を与えます。 -
02生命のゆりかご
鹿島市は森里川海干潟が一体となった自然環境豊かな地域です。
肥前鹿島干潟の周辺には、塩田川、鹿島川の他にも石木津川、浜川などの河川が山間部から豊富な栄養分を干潟や海に運んでくれるため、豊かな生態系を形成しています。 -
03ガタリンピック
有明海の広大な干潟を利用した、干潟の上で行う鹿島ならではの国際的な大運動会が「鹿島ガタリンピック」です。
干潟にふれあいながらユニークな競技に挑む選手たちは、一生懸命頑張るほど泥だらけになりますが、一方で自然のぬくもりを感じられる楽しいイベントでもあります。